This is G

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2010年5月5日水曜日

Relativistic

うちの学校の先生で一人だけ異質な先生がいる。

ロシアンのキャロル。

彼女はロシア語と数学を大学で専攻してたんだけど、

この不景気で自分のしたい仕事に就けず、英語の教師をしている。

異質だから、俺以外の生徒はみんな不思議に思ったり、理解出来ないってな感じで、

『あの先生の授業はつまんないよね〜』って感じ。

でも、俺は異質な物に惹かれる特性を生まれ持ってるから、

なんか、他の授業より真剣に取り組んでいる。

いつも、彼女の授業はなんか、不思議で英語の勉強プラスsomethingって感じ。

いつも俺たちに答えの出ない問題を出してくる。

彼女が何を伝えたいのか、何が彼女の主題なのか?

結構この一ヶ月考える事が多くて、自分なりに調べたりしてたら、

さっき、謎が解けた。

彼女の授業は全てが相対主義だというだった。

相対主義っていうwoldはよく耳にするが、

実際どういう理論かよく理解していなかった。

調べてみると、俺の考え方とよく似ている。

『いかなる命題も、絶対に正しいということはない』

という事。

俺もよく使うけど、全ては完璧ではないという事。

自分では絶対だと信じてる事や、正義だと思ってる事は他人からしたら、完全に間違いと思われるかもしれない。

こういう考え方は日常でもよくある事で、

『今日は暖かい』と思う人もいれば、

『今日は寒いな』と思う人も居る。

それは、育った環境や体質の問題で、どっちが正しいかという答えはない。

この考え方を突きつめて行くと、

『いかなる命題も、絶対に正しいということはない』

という命題自体

絶対にそうとは言い切れないという事になる。

結局、、、

すべての物事には色々な側面があり、その側面に様々な人間の考え方、見方があるという事だ。

日本という国を出て、一年。

特にNYでは様々な人間がいる。

育った環境や教育、宗教、、

そういう環境の中で大事になってくるのは、

『自分はどう思うか?』

それ以外の基準は自分にとってなんの意味も無いという事になる。

自分はどう思うか?どう感じるか?どうしたいのか?

それを軸に家族&恋人&友達、自分に近い人の発展と幸福を考えてやってみようと思う。

なぜ、こういう考え方を俺が強く感じるかと言うと、

それはここがNYだったからかもしれない。


語学学校というLightな学校でdeepな題材に挑戦し続けるキャロルに感謝。

2 件のコメント:

  1. 『自分はどう思うか?』
    それが重要なんだということをキャロルは教えたいんでしょうね。 生徒に考えさせることによって。

    素晴らしい教師だと思います。

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  2. 最後の数行に感動した。そういう見方って大切なことだよね。
    昔から枠にはまらない人でしたね・・・カメジ

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