うちの学校の先生で一人だけ異質な先生がいる。
ロシアンのキャロル。
彼女はロシア語と数学を大学で専攻してたんだけど、
この不景気で自分のしたい仕事に就けず、英語の教師をしている。
異質だから、俺以外の生徒はみんな不思議に思ったり、理解出来ないってな感じで、
『あの先生の授業はつまんないよね〜』って感じ。
でも、俺は異質な物に惹かれる特性を生まれ持ってるから、
なんか、他の授業より真剣に取り組んでいる。
いつも、彼女の授業はなんか、不思議で英語の勉強プラスsomethingって感じ。
いつも俺たちに答えの出ない問題を出してくる。
彼女が何を伝えたいのか、何が彼女の主題なのか?
結構この一ヶ月考える事が多くて、自分なりに調べたりしてたら、
さっき、謎が解けた。
彼女の授業は全てが相対主義だというだった。
相対主義っていうwoldはよく耳にするが、
実際どういう理論かよく理解していなかった。
調べてみると、俺の考え方とよく似ている。
『いかなる命題も、絶対に正しいということはない』
という事。
俺もよく使うけど、全ては完璧ではないという事。
自分では絶対だと信じてる事や、正義だと思ってる事は他人からしたら、完全に間違いと思われるかもしれない。
こういう考え方は日常でもよくある事で、
『今日は暖かい』と思う人もいれば、
『今日は寒いな』と思う人も居る。
それは、育った環境や体質の問題で、どっちが正しいかという答えはない。
この考え方を突きつめて行くと、
『いかなる命題も、絶対に正しいということはない』
という命題自体
絶対にそうとは言い切れないという事になる。
結局、、、
すべての物事には色々な側面があり、その側面に様々な人間の考え方、見方があるという事だ。
日本という国を出て、一年。
特にNYでは様々な人間がいる。
育った環境や教育、宗教、、
そういう環境の中で大事になってくるのは、
『自分はどう思うか?』
それ以外の基準は自分にとってなんの意味も無いという事になる。
自分はどう思うか?どう感じるか?どうしたいのか?
それを軸に家族&恋人&友達、自分に近い人の発展と幸福を考えてやってみようと思う。
なぜ、こういう考え方を俺が強く感じるかと言うと、
それはここがNYだったからかもしれない。
語学学校というLightな学校でdeepな題材に挑戦し続けるキャロルに感謝。
2010年5月5日水曜日
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『自分はどう思うか?』
返信削除それが重要なんだということをキャロルは教えたいんでしょうね。 生徒に考えさせることによって。
素晴らしい教師だと思います。
最後の数行に感動した。そういう見方って大切なことだよね。
返信削除昔から枠にはまらない人でしたね・・・カメジ